今回は、Lee Loo に出展してくださる写真家・遅道さんについてお話しします。
Lee Loo で扱う作品のジャンルは、彫刻や絵画だけではありません。写真作品もあります。中でも遅道さんは、モノクロ写真を中心に、芸術写真を撮り続けて活動しています。
Lee Loo に写真作品がある理由
写真は同じ被写体でも、撮る人によって全く異なる作品に見えるものです。そして見る人によっても、また違った印象になる。わたしはそこが、とても面白いと思っています。
写真と出会ったのは、前職の印刷会社に勤めていた頃でした。自分もカメラマンとして仕事をすることになり、そこで出会ったのが遅道さんです。
遅道さんは、わたしにさまざまな場所でいろんな被写体を撮影する面白さを、楽しみながら教えてくれた師匠です。
「いつか写真展をやってみたい」──遅道さんはそう話していました。実際に 2024 年 12 月、宇都宮の 街のギャラリー ファミーユ で 「Re:trip」 という写真展を開催されています。
展示されている全てのモノクロ写真には「物語」が存在していて、来場した、たくさんの人たちは吸い込まれるように見入っていました。もちろん、私もその中の一人です。
これを機に、Lee Loo の作家として遅道さんを紹介したいと決めました。
遅道の作品の魅力は「構図」
遅道さんの作品の魅力は、なんといっても 「構図」 にあります。
ファインダー越しに見える景色を切り取るセンスが、とても素晴らしいんです。

どの作品も、ただシャッターを押しただけには見えません。意図を持ってシャッターを切っているのだと、はっきり伝わってきます。
モノクロ写真であっても、「主役」が何なのか、何をどう表現したくてその場所で撮影したのかが、しっかり伝わってくるのです。
そして、モノクロならではの黒の濃さや、粒子の荒さ。わたしは素直に「かっこいい」と感じています。写真家・森山大道さんを想起させるような、そんなかっこよさです。
同じ場所で、私が同じような構図を撮っても、遅道さんのような色や質感にはなりません。彼の感性が、ファインダー越しに表現されているのだと思います。
モノクロ写真を、暮らしに飾る
写真を飾るときは、基本的に 額装がおすすめ です。

モノクロ写真は、白と黒が主役になります。ですから、額が派手なもの、色味の鮮やかなものは相性がよくありません。写真と同系色の黒・白・グレーのフレーム、あるいは濃い茶色の木目フレームが、部屋に馴染みやすいと思います。
展示のちょっとしたポイントは、マットを入れて 「V カット」 を入れること。これをすると、写真がさらに主役として引き立ちます。

飾る場所は、ごちゃごちゃした空間よりも、ある程度の余白を感じられる場所のほうが向いています。部屋にも馴染みますし、来客の目にも留まりやすくなります。
写真は、自由に楽しめる芸術品
モノクロ写真は寒色系の色なので、少し冷たい印象を持たれる方もいるかもしれません。ですがモノクロにも、「物語を感じられる作品」 というものがあるのです。
見た瞬間にとても惹きつけられる作品や、一目惚れのように「カッコいい」と思える作品に出会うこともあります。
第一印象で魅力的だと感じた写真には、必ず「気になる理由」があるとわたしは思うんです。それが構図なのか、被写体の美しさなのかは、人それぞれです。
モノクロだけでなく、カラー写真にもさまざまなスタイルがあります。ハイトーンな色彩、落ち着いたクラシックネガのような色合い、ビビッドで元気が出るもの。写真には本当にいろんなタイプがあり、それを撮り手によって魅せ方を変えることができるので、アートを気軽に取り入れるには良いジャンルだと感じています。
写真は、正解も不正解もなく、個人で自由に楽しめる芸術品です。絵画や彫刻と同じように、自分の 「好き」という感覚をヒント に、暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。
Lee Loo の 遅道の詳細ページ で、作品をご覧いただけます。ほかの作家は Artists 一覧 から、写真作品は Gallery からどうぞ。
── Lee Loo 恭子

